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総合部 卒業生インタビュー②

開智学園総合部に入学し、この春に中高一貫部を卒業したOB・OGの声を紹介します。

大塚 孝瑛さん(横浜国立大学 理工学部に入学)

Q:どうして総合部に入学したのですか?
A:(保護者に聞いたところ)学校の近くに住んでいたので、普段から開智に感心があり、親しい開智生保護者の方からも、異学年齢学級や4-4-4制などの話を聞き、とても魅力を感じていました。学校説明会で具体的な異学年齢学級やフィールドワーク体験、探求、パーソナル学習について見聞し、この学校に決めました。

 

Q:小学校の頃は、どのような子どもでしたか?総合部でどのような点が成長したと思いますか?
A:自分から積極的に物事を行うことはほとんどなく、内気な性格だったと思います。ですが、異学年との交流や学年ごとの活動を通して、人前に立つ勇気を得ることが出来ました。総合部での8年間、特にプライマリーでの4年間が、自分の性格を大きく変える転機になったと今でも思います。

 

Q:総合部で特に思い出に残っていることは何ですか?
A:8年生の時の運動会です。自分は、実行委員長として最後の運動会を経験することが出来ました。総合部の運動会は1年生〜8年生が1つのチームとして戦うため、リーダー1人が頑張るだけでは1チーム総勢約80人もの人数をまとめあげることは不可能であり、自ずと結果も悪いものとなります。自分は、この行事、そして当時の担任の先生方から1人1人の個性を生かすにはどうすれば良いか学ぶことが出来ました。この経験は、一貫部の体育祭で団長を務めた時にも自分を支えてくれるものの1つとなっていました。

 

Q:志望校を決めたのはいつですか?
A:高校2年での進路選択で東京大学を第一志望として高校3年次も勉強を続けてきましたが、残念ながら目標には届かず、現在は横浜国立大学の理工学部にて勉強をしています。第1志望ではなかったものの、東京大学同様、横浜国立大学も2年次で進路を決定することができ、自分の可能性を狭めずに勉強をできる環境があったことが決め手のひとつとなりました。

 

Q:志望校合格にむけて学校(中高一貫部)では、どのようなサポートがありましたか?
A:一貫部では、5年の夏休み明けから特別講座と呼ばれる放課後の授業が開始します。この講座では、各レベル・志望校別に対策が行われるため、早いうちから志望校を見据えた勉強が始められると思います。また、定期的に担任の先生と面談をして進路の確認を出来たことも、自分としては大きかったと思います。

 

Q:開智で過ごした12年間でどのような力がついたと思いますか?
A:様々なことに対する「積極性」は、総合部の行事や日頃の活動を通して養われたと思っています。また、フィールドワークなどの探究活動も大きな経験でした。

 

Q:将来の進路については、どのように考えていますか?
A:将来の夢はまだ決まっていません。大学での4年間を通して見つけていきたいと思います。ですが、将来的には海外でも勉強したいと思っているので、大学の勉強と並行して英語の勉強をしていきます。

 

Q:これから総合部への入学を考えている方へのメッセージをお願いします。
A:開智の良さは、幅広い経験にあると思います。総合部での8年間を通して、通常の小学生・中学生では体験できないような出来事にたくさん出会うことができるはずですし、そうした経験一つ一つをぜひ多くの方に楽しんでいただきたいです

 

【大塚さんの保護者より】
総合部で異学年学級の上級生に憧れ、総合部最後の運動会では実行委員長として1年生から8年生までのみんなをまとめ上げ、自分たちで作り上げた運動会は最高の思い出になったようです。総合部で過ごした8年間で様々な経験をし、協調性や計画性、リーダーシップ、コミュニケーション能力を身につけることができたと思います。
また、一貫部合流後は、体育祭応援団長を努め優勝に導き、また部活ではキャプテンを努めるなど、総合部での経験が十分生かされたと感じました。
大学受験では、自ら学び計画を立て、試行錯誤しながら目標を設定し、大きな挫折も経験しましたが、その挫折を失敗で終わらせるのではなく、目標に向かって再び前を向き、自身の力だけでなく総合部の仲間の支えもあって結果を出すことができました。このことは、総合部で築きあげてきたものが土台となっていると思います。
総合部での8年間は、温かく見守ってくださった先生方や、すばらしい仲間に出会えて一生の宝物となりました。