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8年FW(長崎県地域探究)
総合部最上級生である8年生(中学2年生)は、総合部の探究の集大成として、長崎県で3泊4日のフィールドワーク(FW)を実施しました。このFWは、生徒自身が地域(今年度は長崎県)を決定するところから始まり、探究内容に基づいた訪問先(大学、企業、官公庁など)の選定、アポイントメント取得、すべてを生徒自身が主体的に行いました。
【1日目】長崎に飛行機で到着後、現地では、作成した千羽鶴を原爆資料館に奉納しました。その後は、自分たちで作成したタイムスケジュールに基づき、探究活動を開始しました。路面電車やバスなど多様な交通機関の利用に苦労しながらも、仲間と協力しながら見通しを立てて行動しました。夕食後には、翌日に向けた計画の確認と準備を行いました。
【2・3日目】天候に恵まれる中、生徒は自らアポイントメントを取った訪問先でインタビューや現地調査を中心とした探究活動を活発に行いました。訪問先の方々から丁寧なご対応をいただき、生徒たちは多くの一次情報の獲得、更なる疑問を発見することができました。この活動を通し、自らの探究テーマをより深めることができました。また、異国情緒あふれるグラバー園付近の散策など、現地の食・文化・歴史にも触れ、長崎が持つ外国との交流の歴史についての貴重な知識を深めました。2日間の経験を活かし、現地での探究活動の最終日となる3日目には、ほぼ全てのグループが計画通りに探究活動を計画的に行うことができました。また、原爆の被害の痕跡にも触れ、平和が築かれている意義を肌で感じる貴重な機会となりました。
【最終日】FW最終日は、世界文化遺産に登録されている軍艦島(端島)に上陸しました。生徒たちは、ガイドの説明に熱心に耳を傾け、海底炭鉱の島であった当時の人々の暮らしや、廃墟となった街並みを見学し、歴史的な背景への理解を深めました。
閉校式では、生徒代表から「達成感」という言葉が語られ、生徒たちがこの4日間の探究活動を通じて、苦労しながらも充実した経験を積んだことを確認することができました。生徒たちは今回のFWで、時間を意識した行動や、仲間と協力しながらの探究活動を実践し、大きな成長を遂げました。今回の経験を糧とし、残りの総合部での生活でさらなる探究活動と成長を続けていきたいと思います。長崎の現地の皆様をはじめ、ご協力いただいた全ての皆様に心より感謝申しあげます。


