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総合部 卒業生インタビュー

開智学園総合部に入学し、この春に中高一貫部を卒業したOB・OGの声を紹介します。

岸野 暁さん(東京大学 理科Ⅱ類に入学)

Q:小学校の頃は、どのような子どもでしたか?総合部でどのような点が成長したと思いますか?
A:プライマリーのころの記憶はそこまで鮮明にあるわけではないのですが、様々なことに活発な性格でした。母親曰く、理解できないような行動をとることが多く、母を困らせていたらしいです。しかし、学校の先生のいうことは真面目に聞いていたような気がします。何故か学校の先生のいうことを聞かなければ何か大変なことが起きると思っていました(笑)

総合部での成長といえば、やはり4年生や8年生にあります。自分は7、8年生の時に人間的に大きく成長できたと思っています。それまでの自分はそこまでの思慮なしに好きなように生きていました。しかし、7、8年生におけるTeam、さらには学校全体をまとめる経験を通じ、周りの状況を冷静に考え、気を配りながら行動ができるようになったと思います。

 

Q:総合部で特に思い出に残っていることは何ですか?
A:間違いなく8年生でしょう。もはや説明不要だと思いますが、運動会や球技大会で同じ目標を見据えて全員で練習する経験、限られた時間で最高の舞台を作ろうとする開智発表会での経験、さらに日々のTeamメートとの学校生活まで、どれも思い出深いものです。

後から気づいたことですが、中学二年生という年齢でここまで包括的な企画運営に関われる経験は非常に尊いものだったと思います。

 

Q:志望校を決めたのはいつですか?
A:ちょうど自分が一貫部に合流した年にドラゴン桜がテレビでやっていました。総合部を卒業するころから「今度は勉強に力を入れる番だぞ」と言われていたので、このころから受験をなんとなく意識しながら勉強は真面目にやっていました。東京大学はドラゴン桜のおかげで、すごい大学があるのだという風に認識していました。成績は悪いほうではなかったので、4年生(高校1年生)のとき初めて受けた志望校判定が出る模試で、東京大学と第一志望欄に書き込んだのを覚えています。改めて考えてみれば、東京大学を目指したのは、すごい大学に行きたいという、いたって単純な理由だったように思います。

 

 

Q:志望校合格にむけて学校(中高一貫部)では、どのようなサポートがありましたか?
A:一貫部の5年生(高校2年生)後半と6年生(高校3年生)における受験指導は、ほかの学校に比べても非常に手厚いです。探求学習や学びあいといった特徴に隠れて忘れられがちですが、開智一貫部の受験期には、志望校に特化した最高の教育が受けられます。自分も経験したことですが、開智の卒業生が大学で他校出身の友達と話すと驚かれることがあります。それは、受験期に塾や予備校に通っていないことです。

一貫部には5年生の終わりから特別講座という、6限後に開講される、自分のレベルに合わせた各教科の講義や過去問演習が受けられる講座が存在します。言ってみれば、放課後の教室が予備校に代わるといったイメージです。しかし、そこにいるのはいつも一緒に授業を受けている学友やよく知る先生です。ほとんどの生徒が特別講座や夏期講習や直前講習といった一貫部にある制度を活用して志望校を目指しています。

 

 

Q:開智で過ごした12年間でどのような力がついたと思いますか?
A:開智で得られた力で今でも役立っているのは、深く思考したうえで、自ら行動を起こしてみるという積極性です。総合部の特に7、8年生では、あらゆることを自分たちで考え、行動することが求められていました。この力の下地には間違いなく総合部での生活で得た経験が根付いていると思います。

 

Q:将来の進路については、どのように考えていますか?
A:日本の水産業に貢献できる仕事をしたいと考えています。

 

Q:これから総合部への入学を考えている方へのメッセージをお願いします。
A:4年生や8年生だけでなく、総合部で過ごす八年間の学校生活はそれぞれの年で違った特徴があり、普通の小学校や中高一貫校にありがちな学校生活のマンネリ化がありません。そしてその多くは総合部でしか体験できないものです。さらに、一貫部に合流し、大学受験を考え始める時期になれば経験豊富な教員による最高の指導が受けられます。僕は総合部に行って本当によかったと思っています。

 

【岸野さんの保護者より】

Q:どうして開智を選んだのですか?

A:開智総合部への進学を決めたのは、子どもがこれからの時代を生きていくうえで、本質的に大切な力、「自ら考え、行動し、学び続ける力」を育んでほしいと考えたからです。

開智総合部には、児童・生徒一人ひとりの好奇心や意思を尊重し、自主的に学ぶ力を育てる環境があります。知識を一方的に教え込むのではなく、先生や仲間とディスカッションを重ねながら学び合うスタイルは、深い思考力と柔軟な対話力を養ってくれたと感じています。また、年齢や性別に関係なく個性が尊重され、自由に自己表現できる校風も、子どもの心の成長、そして社会に出てからのことを考えれば、非常に貴重だと考えました。

 

総合部では異学年がともに学ぶ学級編成が取り入れられていますが、人格を形成するこの年代においてとても自然な方法であり、かつ有効でした。上級生から学び、下級生に教えるという循環の中で、学びの主体性と他者への思いやりが自然と育まれていきます。

一方、教科の学習は習熟度別(現在はプライマリーは英語のみ、セカンダリーでは国算英)で行われていますので、それぞれのペースに合った、より効果的な学びが可能になっています。

さらに、特徴ともいえる「パーソナル」の時間では、自分の関心や興味に基づいて自由に探究・表現することができるため、内発的な学びの喜びを体験できます。

開智発表会や運動会といった行事においても、生徒一人ひとりが自分の考えを発信したり、主体的に運営に関わったりすることができ、学びが学校生活全体に広がっています。

 

Q:これから開智を受験する保護者の方へメッセージをお願いします。

A:開智総合部には、子どもが「考える力」「学び続ける力」「自分を表現する力」「他者を思いやる心」といった、生きるうえで大切な力を着実に身に着けることができる環境があります。そして先生方もそれを全力でサポートしてくださいます。

大切なお子様の、人間形成において大切な時期をぜひ、開智総合部で過ごしてみませんか。